みなさま、はじめまして私はルカ・チュフォレッティ(Luca Ciuffoletti)と申します。イタリア出身のバイオリニストでこれまで各国で演奏して参りました。
現在は日本で主に作曲や執筆活動そして楽器の鑑定などをしております。
この度、「客観的な楽器の選び方」をお話する機会を頂き楽しくお話させて頂きました。長年の親友でもあり私にとって大切な MAGICOさん のページで取り上げて頂きとても感謝しております。
私のこれまでの経験を基にお話させて頂きましたどうぞご参考にされてください!
About:Luca Ciuffoletti (日本語) /
About:Luca Ciufforetti (English)楽器の選び方楽器選び、特に弦楽器選びは注意深い検討と経験が必要なとてもデリケートな作業です。楽器(ヴァイオリン/ヴィオラ/チェロ)を買いたいけれど、どうしたらいいかわからない方へいくつかの一般的な指針をお話しようと思います。
生涯の伴侶としてより良い楽器が欲しいと思っているみなさまに、初級・中級の方にいくつかのヒントと、最後にプロ用で演奏効果の高い高価な楽器が必要だけれど、昨今は入手可能な選択肢が多過ぎて戸惑っている音大生やプロの方々のためにいくつかのコツをお話しして参ります。
偽情報の出回り具合や市場に出回るいかがわしい楽器の量を考えると、痛ましい経験を避けるためには、いくつかの注意深い見極めが必要です。
まず一番大切な事、それは楽器のサイズやバランスが適正であること。
バランスの取れた楽器は音響的に完璧で、音質、発音、そして音程や弾きやすさに関するあらゆる状況はこのようなバランスが直接関係します。
そしてチェックすべきもうひとつの重要な点は指板と弦の距離で、高過ぎても低過ぎてもいけない。同様に駒上の弦の幅は等間隔でなければならない。時折誤った作りやサイズで音響整備の悪いバイオリンを弾いている方を見かけますが、これはその方とってとても不幸なこと。
信頼できる弦楽器の専門家は依頼者の為にしっかりと調整し、その後はその良い状況が変わらぬまま、その楽器が完璧な状況に保たれているかを指導者が監督して確かめてあげると良いでしょう。
一般的には指導者は演奏や指導の専門家であるけれども修復や鑑定が出来るまでの楽器自体の専門家ではないので上記の点の監督をして頂ければ十分だと思います。
目的・環境・予算・好み・演奏のレベルなどすべての要素を考慮して判断しなければならないので楽器選びの答えは一つでもないかもしれません。個々に関してはいつでもご相談をお受けしますがここ MAGICO のページでは基本的な事をお話して参ります。
まず、初めて初心者用ヴァイオリンを買う時に必要なルールと、しばらく練習して本格的に続けてゆくと決められて購入される2台目以降の高価なヴァイオリンを買う時の注意事項は異なります。それぞれの項目で(初心者・中級者・上級者)順を追ってお話して行きましょう!!